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工事・建設現場に監視カメラは必要?メリットや注意点、カメラを選ぶときのポイント解説
2024年8月30日(金)
工事・建設現場に監視カメラを設置するメリット、注意点、選び方を解説しています。監視カメラを設置すると防犯や現場管理に役立ちます。監視カメラの設置を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
現場の資材や工具は盗難されるリスクがあります。防犯のためには定期的な確認が必要ですが、複数の現場に足を運んで確認するとなると、移動コストも負担になりがちです。そこで現場に監視カメラを設置すれば、移動にかかるコストや時間を抑えながら、防犯対策や現場管理を行えます。
この記事では監視カメラを設置するメリットや、導入時の注意点、選ぶときのポイントなどを解説しています。工事現場や建設現場に監視カメラを設置したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
工事現場に監視カメラを設置するメリット
工事現場に監視カメラを設置する主なメリットは、以下の5つです。
- 防犯対策を強化できる
- 効率的な現場管理が可能となる
- 本社と現場の連携を強化できる
- 安全管理を強化できる
- 人材教育に活用できる
順番に説明していきます。
防犯対策を強化できる
監視カメラを工事現場や建設現場に設置すると、防犯対策の強化をすることが可能です。
工事現場や建設現場では、夜間や休業期間中に、現場への不法侵入や、資材・機材・銅線などの電線類、工具などの盗難が起きています。現場には資材など燃えやすいものも多くあり、放火の対象として狙われるリスクもあります。また、被害にあっているのは現場だけではありません。事務所内にある金銭やパソコンなどが被害にあうケースもあります。
監視カメラを取り付けていることを周囲にアピールしておくと盗難の抑止力にもなり、未然に被害を防げます。実際に盗難被害にあっても、監視カメラに映った犯人の顔や車のナンバーが解決のきっかけになり、盗まれた機材や工具を取り返せるかもしれません。防犯を強く意識するのであれば監視カメラの設置はおすすめです。
効率的な現場管理が可能となる
監視カメラを現場に設置しておけば、遠隔地にいても現場の状況確認ができるようになります。
複数の現場を管理している場合や、現場と本社・支店が離れている場合、1日に何度も足を運んで現場の様子をチェックするのは難しいでしょう。そこで監視カメラを設置しておけば、現場に行かなくても工事の進捗や稼働状況をリアルタイムで確認できます。
また、現場まで足を運ぶ必要がなくなり、なおかつ少ない人数で多くの現場の管理が可能となるため、交通費や人件費の削減にも繋がります。
本社と現場の連携を強化できる
本社で働いている社員は現場にいないため状況や雰囲気がわかりません。監視カメラを設置すれば、映像で現場の進捗や作業環境を本社からでも確認できるようになるため、本社と現場の連携や、業務への理解を深められるでしょう。
現場監督者からの報告内容と監視カメラの映像を照らし合わせることで、人員の補充や必要機材の供給など適切な改善策の検討が可能になり、会社全体の生産性向上にもつながります。
安全管理を強化できる
監視カメラを取り付けると現場状況を把握しやすくなり、安全管理を強化できます。
工事現場は重機の取り扱いや高所での作業など常に危険のリスクがともなっています。監視カメラを通じて現場状況をチェックすれば、客観的な視点から安全管理を行うことができ、事故の発生因子の早期発見も可能です。
また、作業員が安全確認や安全対策などのルールを守っているかどうかも常にチェックでき、作業員の安全意識の向上や、建築ミス・施工ミスの防止にもつながります。
人材教育に活用できる
監視カメラの映像は、人材の教育にも役立てられます。監視カメラで工事開始から終了まで撮影したものを新人教育の際に活用すれば、未経験の新人でも現場をイメージしやすくなるでしょう。
また、現場の作業員への教育にも活用可能です。ベテラン社員や教育担当者が遠隔で現場に対してアドバイスや教育に使用でき、幅広い作業方法や解決法を提案できます。このように、監視カメラの使い方次第で効率的な人材育成が可能です。
工事現場に監視カメラを導入するときの注意点
工事現場に監視カメラを導入するときの注意点を3つご紹介します。
- プライバシーの問題に注意する
- コストが発生することを理解する
- 技術的なトラブルへの対処が必要となる
それぞれ見ていきましょう。
プライバシーの問題に注意する
監視カメラを設置する際は、プライバシーの問題に注意する必要があります。監視カメラの映像のなかに個人が特定できる内容が映りこんでいた場合、個人情報に該当するからです。
その場合、カメラを設置している事業主は個人情報保護法における「個人情報取扱事業者」になります。個人情報取扱事業者は、手続きや情報の取り扱いに関する対策を実施しなければいけません。
法人が個人情報保護法に違反した場合、1億円以下の罰金が科せられるので注意してください。
コストが発生することを理解する
監視カメラの導入には費用がかかります。導入費用は設置台数や設置場所、依頼する業者によって異なりますが、費用の分類としては「機器費」と「設置工事費」、「保守費」などが必要です。監視カメラの設置を検討する際には3社程度の会社に見積依頼を行い、比較・検討を行なったうえで、自社の予算にマッチしたものを選択しましょう。
技術的なトラブルへの対処が必要となる
監視カメラは使い続けていれば故障する可能性もあるため、トラブル時の対処法を理解しておかなければいけません。監視カメラシステムで壊れやすい箇所は以下の3か所です。
- HDD
- クーリングファン
- カメラ本体
HDDやクーリングファンはレコーダーに内蔵されている消耗品で、2〜3年おきに交換が必要です。カメラ本体の故障は、機器内部の基盤や電源アダプターの異常、レンズの汚れなどが主な原因となります。
自分で対処可能な場合もありますが、知識と手間が必要です。監視カメラ購入時に保守契約を結べる場合があるので、加入をおすすめします。
工事現場に設置する監視カメラを選ぶときのポイント
工事現場に設置する監視カメラを選ぶときのポイントを6つ紹介します。
- 遠隔で監視できる機能があるか
- 動体検知機能があるか
- 夜間の監視が可能か
- 画質は十分か
- コストパフォーマンスが良いか
- カメラのタイプが適しているか
一つずつ説明していきます。
遠隔で監視できる機能があるか
工事現場や建設現場は、本社や支店などの管理拠点から離れた場所にあるケースがほとんどです。そのため、工事現場に設置する監視カメラには遠隔監視機能が必要といえるでしょう。遠隔監視機能がついていれば、別場所から現場の状況確認ができ、遠隔臨場できます。
遠隔監視機能が付いた監視カメラを利用するには以下の物品・サービスが必要です。
- インターネット回線
- 外部アクセス可能なルーター
- 確認用のスマートフォン、パソコン
- 遠隔監視用のクラウドサービス
カメラの機能と必要な物品・サービスの確認をしましょう。
動体検知機能があるか
現場の防犯対策のために監視カメラを設置する場合には、動体検知機能の有無も確認してください。動体検知機能とは、現場で動きがあった時にアラーム発報したり録画を行う機能です。動体検知機能があれば、夜間や休業日など長時間の監視する際にも、録画容量の節約ができます。
動体機能検知機能のある監視カメラを設置する際は、撮影範囲内に動くものがないかチェックしましょう。もしも店舗の装飾や看板など動きがあるものが範囲内にあった場合、誤検知による撮影で録画容量を圧迫するおそれがあります。
夜間の監視が可能か
工事現場や建設現場の不法侵入や盗難被害は、主に夜間に発生しています。防犯目的で監視カメラを設置するのであれば、夜間でも監視ができる製品を選びましょう。
夜間の監視ができるカメラには、赤外線カメラと暗視カメラの2種類あり、性能の違いは以下のとおりです。
機能 | 赤外線カメラ | 暗視カメラ |
光源 | 不要 | 必要 |
映り方 | 夜間モードは白黒 | カラー |
コスト | 安い | 高い |
消費電力 | 小さい | 大きい |
撮影範囲 | 赤外線の届く範囲20~30m | 光が照らす範囲 |
それぞれの特徴と自社が求める機能を踏まえ、選びましょう。また、赤外線カメラや暗視カメラを使わず夜間に撮影をしたい場合には、人感センサーライトを利用するのも1つの方法です。
人感センサーライトは、人が近づいた際に撮影範囲が明るくなるため、赤外線カメラや暗視カメラでなくても、夜間の撮影ができます。
画質は十分か
監視カメラの画質(画素数)は製品によって異なります。設置する目的に即した画質の製品を選ぶようにしましょう。とくに、人の顔や車のナンバーなど詳細な部分まで撮影したい場合は一定の画素数以上の監視カメラが必要です。
コストパフォーマンスが良いか
監視カメラを選ぶ際は、コストパフォーマンスにも注意しましょう。自分が必要としている以上の画素数や耐久性を有している高性能な監視カメラを選ぶと、価格が高くなりコストパフォーマンスが低下します。必要な性能とコストのバランスを意識して監視カメラを選びましょう。
カメラのタイプが適しているか
監視カメラは形状が異なり、設置個所により適したタイプがあります。各タイプの特徴と設置個所を紹介します。
タイプ | 特徴 | 主な設置場所 |
バレット型 | 威圧感のある筒形の形状 ハウジングと呼ばれる保護ケースがついており、雨やほこりに強い 撮影していることがわかり犯罪抑止効果がある | 店舗外・屋外 |
ボックス型 | 長方形の箱形の形状目立つため犯罪抑止効果がある撮影範囲が限定される | 店舗内 |
ドーム型 | スプリンクラーと似た形状でバレット型よりも小さく威圧感が少ない1台で広範囲を撮影可能 | 商業施設 |
工事現場や建設現場に設置する際は、雨やほこりに強いバレット型がおすすめです。
まとめ
監視カメラは、建設現場や工事現場の防犯、安全管理などに効果的です。
製品ごとに機能やタイプが異なるため、導入の際には自社の目的に即したものを選びましょう。また、個人情報の取り扱いには細心の注意と、適切な手続きが必要です。
稲沢商会では、監視体制を強化するネットワークカメラを提供しています。カメラ設置時のデモンストレーションやお客様に適したカメラの提案を行います。防犯カメラの導入をご検討中なら、ぜひご相談ください。
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