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ネットワーク(IPカメラ)とは?仕組みやメリット・デメリットについて解説!
2024年9月27日(金)
目次
ネットワークカメラ(IPカメラ)とは?
Phot by Jakub Żerdzicki
ネットワークカメラの仕組みや周辺機器、メリット・デメリットについてご紹介します。
ネットワークカメラの基本
ネットワークカメラとはIPカメラとも呼ばれ、LANやインターネットなどのコンピューターネットワークを通じて映像や音声データを伝送できるカメラです。従来のアナログカメラと比べて、設置が容易で、遠隔地からでも映像を確認できるという特徴があります。
ネットワークカメラに必要な周辺機器について
ネットワークカメラを効果的に運用するために必要な周辺機器についてご紹介します。
PoEハブ
LAN(ローカルエリアネットワーク)を構築する際に使用するハブという装置に給電機能を追加したものをPoEハブと呼びます。PoEとはPower over Ethernetの略で、LANケーブルを使ってカメラに電源を供給します。カメラにLANケーブルを1本つなぐだけで、電源供給と映像・音声信号の取得・カメラコントロールが可能になります。カメラ用の電源装置が不要になりますので、カメラ設置の自由度が向上します。ネットワークカメラには欠かせないパートナーです。
LANケーブル
ネットワークカメラに接続するケーブルをLANケーブルといいます。LANケーブルはカメラの映像・音声を送るだけでなく、PoEハブからの電源供給も行いますので、ネットワークカメラにとってなくてはならないものです。PoEによる給電を行う場合、原則としてカテゴリ5e以上のケーブルが必要です。また、伝送可能なケーブル長が100mまでという制限がありますので、広い敷地に設置する場合は中継ハブを用意するなど、機器配置計画に注意が必要です。
電源ユニット
インジェクタと呼称される事もある機器ですが、PoE機能の無いハブにネットワークカメラをつなぐ際に、カメラ用の電源をLANケーブルで供給するための装置です。PoE機能の無いハブが設置されている環境にネットワークカメラを追加する、といったケースではカメラ電源の供給を別途用意する必要があります。この機器を使えばカメラとコンセントが離れた場所にあってもLANケーブルを使った給電が可能になります。また、カメラを1台だけ追加するようなケースではPoEハブより安価に設置が可能です。
同軸LANコンバーター
同軸線を使った古いアナログカメラシステムをネットワークカメラに置き換える、といったケースで設置済みの同軸配線を流用したい場合があります。通常、アナログカメラ用の同軸線にネットワークカメラのIP信号を流すことは出来ませんが、同軸LANコンバーターを使えば可能になります。建物内部に配線された同軸ケーブルを撤去し、新たにLANケーブルを敷設すると高額な施工費用が発生する場合がありますが、既設の同軸線を流用する事でコスト削減が可能になります。
WEBカメラとの違い
ネットワークカメラに似た機器でWEBカメラがあります。パソコン・ネットワークと合わせて使用されることが多いので、一見同じような機器に見えますが実態は大きく異なります。
ネットワークカメラは、本体のみで撮影した映像をIPに変換して送り出すことが可能です。一方多くのWEBカメラはパソコンの周辺機器として機能し、映像の出力やネットワークへの伝送はパソコンに依存します。
また、ネットワークカメラはその名前の通りネットワーク(LAN)ケーブルで接続されますが、WEBカメラの多くはUSBケーブルで接続されます。ノートパソコン等に内蔵されている場合もあります。
ネットワークカメラ(IPカメラ)のメリット
映像が鮮明
アナログカメラでは難しい4K高解像度映像が撮影・記録できるなど鮮明な映像が得られます。
設置が簡単
LANケーブルのみでカメラへの電源供給と映像・音声の送信が可能なため、設置に必要な配線を減らすことが可能です。LANケーブルが届けばカメラ電源供給が可能ですので、コンセントの有無を考慮せずにカメラ設置が可能です。
パソコン・スマホで一元管理が可能
ネットワークカメラはパソコン・スマホのウェブブラウザやアプリからアクセスが可能なので、ネットワーク内のカメラを一元管理する事が可能です。ただし、高度な管理を行うには専用のソフトウェアが必要になる事もあります。用途に合わせた環境構築が必要です。
ネットワークカメラ(IPカメラ)のデメリット
値段がアナログカメラと比較して高くなることがある
ネットワークカメラはアナログカメラと比較して高画質・高機能なものが多くありますが、高性能な機器は高価になる傾向にあります。性能・機能と費用のバランスには注意が必要です。
ネットワーク環境によって映像が遅延する
ネットワークカメラシステムは撮影した映像をIP変換してからネットワークへ送り、パソコンなどでIPを映像に復元することで映像が表示されます。この仕組みの関係で、被写体の動きが映像として表示されるまでに若干の遅延が発生します。殆どの防犯システムでは大きな問題になりませんが、タイミングがシビアな装置の操作モニタリングなどには適していませんので、適切な用途かどうかは事前の確認が必要です。
ネットワークカメラをインターネットで利用するには
Phot by Jakub Żerdzicki
ネットワークカメラをインターネットで利用するために必要な環境やサービスをご紹介します。
インターネット回線(ネット環境)
インターネットを利用するために必要なものとしてインターネット回線契約があります。ネットワークカメラをインターネットに接続して使用する場合に注意が必要な点としては、上り回線速度と回線データ容量契約があります。主にパソコンやスマートホンでインターネットを利用する場合には下り回線が使われます。インターネット上にある動画配信サーバーから映像をダウンロードするようなケースです。ネットワークカメラをインターネットに接続する場合は、カメラ映像をアップロード(上り)することになるので、上り回線速度が早い回線サービスを利用する必要があります。また、クラウド録画サービスを利用する場合は、カメラ映像を常時接続する事になりますので、データ通信量が非常に大きくなります。データ通信容量に制限のある回線契約では録画が出来なくなることもありますので注意が必要です。
クラウド録画サービス
ネットワークカメラの映像をインターネット経由でクラウド録画する場合は、録画に対応したクラウド録画サービスが必要です。クラウド録画サービスは主に録画日数によるメニュープランが一般的ですので、必要な録画期間をあらかじめ決めておくと適切なプランが選べます。
リモートモニタリングシステム
カメラ映像をインターネット経由で視聴するためには、リモートモニタリングに対応したシステムの導入が必要です。最も手軽なモニター方法としてはスマートホンを利用したサービスがあります。アプリやブラウザを使ってカメラのライブ映像や録画映像を視聴する事が出来ます。また、パソコンやレコーダーを使って複数の遠隔地を同時にモニターするシステムを構築する事も可能です。
クラウド対応ネットワークカメラ
ネットワークカメラのクラウド対応については、カメラ本体に専用アプリをインストールするものや、ルーターなどのネットワーク機器と組合わせてクラウド対応するものなどがあります。
専用アプリは、録画サービスと連携するものや、youtubeライブ配信機能を持つものなどがあり、用途によって使い分ける必要があります。
おすすめネットワークカメラの紹介
i-PRO WVーS2135UX
オーソドックスなドームタイプのネットワークカメラです。AIプロセッサーが搭載されており、機能拡張ソフトウェアを最大で2つ同時に実行が可能です。
i-PRO WVーS7130WUX
手のひらサイズの小型カメラでWiFi対応しており、色々な場所へ設置が可能です。AIプロセッサー搭載で機能拡張ソフトウェアを最大3つまでインストールが可能です。
パナソニック コネクト 現場映像活用サービス Cameleo
パナソニック コネクトが提供する、ネットワークカメラのクラウド経由のライブモニタリング・録画・再生が可能なクラウドサービスです。
i-PROのAIカメラにCameleoアプリを追加する事で、クラウド録画やライブモニタリングが可能になります。定点監視や画像比較用に静止画を利用するスナップショットプランと、オーソドックスなムービープランがあり、用途に合わせて選択が可能です。
まとめ
ネットワークカメラについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。従来のローカルネットワークで運用されるスタイルに加えてインターネットを使った遠隔監視や、AIと組合わせた高度な画像解析を行うなど、単なる監視業務だけでなく人材育成・業務改善、製造現場での品質管理など様々な利用目的に対応する事が可能になっています。
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