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遠隔監視カメラとは?自社に適したカメラを選ぶ方法をご紹介

2024年12月10日(火)

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遠隔監視カメラは、使用環境や予算を踏まえて、適切な製品を選びましょう。本記事では、遠隔監視カメラの概要や種類、選び方などをご紹介していきます。

遠隔監視カメラは離れた場所から映像の確認ができるため、自宅の見守りや自社のセキュリティで活用できます。しかし、種類や機能が多岐にわたるため、どの製品を選べば良いか悩んでしまう方も多いでしょう。

この記事では遠隔監視カメラの概要や種類、機能をご紹介しています。導入を検討するうえで参考にしてください。

遠隔監視カメラとは

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遠隔監視カメラは、撮影場所から遠く離れた場所から映像を確認できる機能を持つカメラです。

従来は監視カメラを設置しても、店舗内や近くでないと、撮影した映像の確認ができませんでした。しかし、近年は遠隔監視カメラを使用することで、スマートフォンやパソコン、タブレットを通じて遠くからでも確認が可能です。

遠隔監視できるカメラの種類

遠隔監視できるカメラの種類は2種類あります。

● クラウド保存型
● レコーダー利用型

それぞれの特徴について説明していきます。

クラウド保存型

クラウド保存型は、撮影した映像がインターネット上の「クラウド」に保存されるタイプです。クラウドに保存された映像は、遠隔地から確認することが可能です。

クラウド型のメリットは、録画用の機器が不要なため、機器の導入費用や、遠隔監視機器の設置スペースが必要ないことです。そのため、物理的な故障や盗難による情報の漏洩・流出や消失のリスクを抑えられます。

一方、デメリットとしてはクラウドサービスの利用料金が継続的に発生することです。利用期間が長くなったり、カメラの台数が増えると利用料金も多くなっていきます。また、インターネット回線を介して映像を確認するため、回線速度の低速化や通信障害があると、映像に不具合が生じたり、録画ができなかったりするリスクがあります。

レコーダー利用型

レコーダー利用型は、カメラの近くにレコーダーを設置して映像を記録し、インターネット経由で映像を確認する方法です。

レコーダーは、機器内部に必要なソフトウェアがインストールされているため、初期設定が簡単で、接続後すぐ利用できる点が共通のメリットです。

一方、レコーダーの置き場所を確保する必要があり、定期的なメンテナンスが必要な点はデメリットといえます。

カメラによる遠隔監視を利用するシーン

遠隔監視カメラは、どのような場面で役に立つのでしょうか。
具体例として、以下の7つの利用シーンをご紹介します。

● 複数の店舗・営業所の管理
● 建設現場の遠隔臨場
● 複数の監視カメラの一元管理
● 不在時の自宅やオフィスの防犯対策
● 保育施設や福祉施設の見守り
● 自宅の子供やペットの見守り
● イベントなどの映像配信

順番に説明していきます。

複数の店舗・営業所の管理

店舗数や営業所が多い業態でも、各店舗・営業所に遠隔監視カメラを設置すれば、各店舗を訪問しなくても店内の状況がリアルタイムでわかります

いつでも店舗内を確認できる状況にすることで、防犯対策になることはもちろん、従業員にも見られているという意識が付き、就業態度の改善も図れるでしょう。

また、各店舗を直接訪問する場合と比べて、移動コストの削減にもつながります。

建設現場の遠隔臨場

建設現場の遠隔臨場は、現場の作業効率化を図るため、国土交通省が推進しています。遠隔臨場とは建設現場の「段階確認」「材料確認」「立会」を、監視カメラやウェアラブルカメラにより実施することです。

遠隔操作可能な監視カメラを使えば、建設現場での遠隔臨場を実施でき、効率的な現場管理が実現できます。

複数の監視カメラの一元管理

画面分割機能を有する遠隔監視システムであれば、複数台の監視カメラを1台のパソコン・スマートフォンで一元管理できます。

画面分割機能を使用すると、各カメラの映像が、スマートフォンやパソコンの画面に2分割や4分割された状態で同時に表示されます。

同時に表示できるカメラの映像の上限台数はアプリ・サービス仕様ごとに異なるため、購入前に確認しましょう。

不在時の自宅やオフィス、店舗の防犯対策

遠隔監視カメラは、自宅内やオフィス、店舗の防犯対策としても有効です。設置しておくことで、自宅内の貴重品やオフィス内の機密情報、金庫の保存場所に異常がないかいつでも確認できます。 動体検知機能や持ち去り検知機能がある機種なら、不法侵入があったときや貴重品が持ち去られた際に、アラートがスマートフォンやパソコンに届くため、迅速に対応できます。

保育施設や福祉施設の見守り

保育施設や福祉施設に家族を預けている場合、遠隔カメラがあればスマートフォンから様子を確認できます。離れた場所に住んでいたり、疾病があり普段なかなか家族に会えない方でも、いつでも無事を確かめられるでしょう。

また、施設における虐待行為や暴力行為の抑止も可能です。遠隔監視カメラを設置しておき職員に周知しておくことで、常に見られていると意識づけられるからです。

イベントなどの映像配信

遠隔監視カメラで撮影した映像は、複数台のスマートフォンやパソコン、モニタで閲覧できます。視聴者の距離や人数に制限はなく、どこからでも映像を見ることができるため、配信などに利用すれば、多くの人にイベントの様子を届けることが可能です。

大人数を収容できる会場を準備する必要がないため、コスト削減にもつながるでしょう。

カメラでの遠隔監視を利用する方法

カメラでの遠隔監視を利用する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 機器・環境を用意する
  2. カメラを設置・接続する
  3. 端末の設定・操作を行う

順番に説明していきます。

機器・環境を用意する

遠隔監視カメラを利用するためには、まずはじめに、以下の機器・環境を用意します。

 用意するもの
機器カメラ本体 LANケーブル スマートフォンまたはパソコン レコーダー(※クラウド型の場合は不要)
環境インターネット回線(推奨:光回線)

無線でインターネット接続する場合は速度が遅くなることがあるため、離れた場所で映像を確認する際に映像の欠落が発生する可能性があります。安定した録画をご検討の方は有線でのインターネット接続がおすすめです。

カメラを設置・接続する

カメラを設置する前に、LANケーブルや電源ケーブルの接続を行い、カメラが正しく動作するか確認しましょう。問題がなければカメラの設置予定場所に取り付けます。

端末の設定・操作を行う

スマートフォンやパソコンで映像を見るために、端末の設定を行います。設定方法を2つ紹介します。

● 専用ソフトやアプリケーションをダウンロードする
● Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザ上で確認する

どちらでも閲覧可能ですが、1台の端末で複数台のカメラ映像を見たいときや映像を編集したい場合は、専用のアプリケーションを使うのがおすすめです。環境が整ったら、実際に端末を操作して、映像を確認しましょう。問題なければ設置完了です。

カメラによる遠隔監視で活用できる機能

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カメラによる遠隔監視では、以下のような機能が活用できるでしょう。

● PTZ機能
● トークバック機能
● 検知・アラート機能
● 自動追尾機能
● タイムライン機能
● ムービークリップ機能
● タイムラプス機能

順番に説明していきます。

PTZ機能

PTZ機能とは、以下の3つの機能の総称であり、それぞれの機能の頭文字を取った呼び方です。

機能名内容
Pan(パン)カメラレンズを横方向に操作できる
Tilt(チルト)カメラレンズを縦方向に操作できる
Zoom(ズーム)映像を拡大・縮小できる

PTZ機能を持つカメラは、レンズを自由に動かせるため、広い範囲の撮影ができ、死角を減らすことが可能です。形状はドーム型で、サイズは大きめです。 PTZ機能を有するカメラは、固定式のカメラと比較するとコストが高い傾向にあります。

トークバック機能

トークバック機能は、遠隔監視カメラから音声を出す機能です。映像を確認するスマートフォンやパソコンに向かって話した内容が、カメラのスピーカーから出力されます。

通信状況によってはタイムラグが生じるため、リアルタイムでの通話はできません。遠隔監視している側からの情報伝達用ととらえておきましょう。

検知・アラート機能

遠隔監視カメラには以下の検知機能を有する機種があります。

● 動体検知機能
● 妨害検知機能

動体検知機能は人や車、動物などの動くものに反応し撮影を開始する機能です。

妨害検知機能はカメラを布やふたなどで覆い隠されたり、カメラの向きを大きく変えられるなどの異常を検知したときにリアルタイムでアラームが出たり、あとの映像確認の際に該当部分だけを確認できるため、防犯対策や映像確認時の時間短縮に効果的です。

自動追尾機能

自動追尾機能は、カメラがとらえた人物を自動的に追いかける機能です。カメラレンズが自由に動ける必要があるので、PTZ機能がある監視カメラにしか付けられません。

自動追尾機能がある監視カメラはセキュリティ機能が高いため、防犯目的で使用したい方におすすめです。

タイムライン機能

タイムライン機能は、カメラのセンサーが検知した履歴を、一覧でわかりやすく表示する機能です。異常があった部分の映像だけをすぐに確認できるため、効率よく映像を振り返ることが可能です。

ムービークリップ機能

ムービークリップ機能は、録画した映像の一部分だけを指定して保存する機能です。タイムライン機能でピックアップされた場面の中から、重要な映像のみを切り取り保存するとHDDやクラウドなどの容量を圧迫せずにすみます。

タイムラプス機能

タイムラプス機能は録画した映像を早送りのように短縮して保存する機能です。変化のない時間帯の映像を、タイムラプス機能で容量を小さくして保存すると、HDDやクラウドの空きスペースを節約できます。

遠隔監視に利用するカメラの選び方

遠隔監視に利用するカメラの選び方を紹介します。主にチェックするポイントは以下の4点です。

● 使用目的
● 設置場所
● 操作性・撮影範囲
● 画質

順番に説明していきます。

使用目的

遠隔監視カメラの形状は利用する目的に応じて選びましょう。形状には大きく分けて3種類あり、目的別のおすすめ形状は下表のとおりです。

形状おすすめの使用目的威圧感
ボックス型防犯・映像解析
バレット型 (ガン型)防犯
ドーム型防犯、見守り

防犯目的で使用するならボックス型やバレット型がおすすめです。誰が見てもカメラで撮影しているとわかれば、犯罪抑制に役立ちます。一方ドーム型は、環境に溶け込みながらも広範囲を映すことができるため、見守りカメラに適しています。

設置場所

設置場所により、監視カメラの形状や必要な機能は変わります。主な設置場所別におすすめの機能を紹介します。

設置場所具体例形状機能
屋内カフェ・クリニック・応接室・フードコート・ショッピングセンタードーム型 ボックス型PTZ 動体検知・自動追尾
屋外駐車場 戸建ての玄関・庭 工事現場バレット型動体検知・人感センサー・防塵 防水

カフェやクリニック、応接室など来客者が訪れる場所では、威圧感の少ないドーム型がおすすめです。貴重品を管理する部屋や店舗の入口のみを監視する場合は、存在感のあるボックス型だと犯罪抑制にもつながります。

駐車場や工事現場など雨や風の影響を受ける場所で使用する際は、バレット型を選びましょう。ハウジングと呼ばれる保護ケースが付いているので、ほこりや水に強く壊れにくいです。

操作性・撮影範囲

遠隔監視カメラは、離れた場所からスマートフォンやパソコンを使用し、カメラレンズを操作するため、操作しやすいカメラを選びましょうなかでも、可動域の広いPTZカメラはスマートフォンやパソコンを通じて直感的にカメラを移動したり、ズームしたりできるため、比較的操作性が高いです。

また、カメラによっては固定式カメラのように可動域が限定されているもの、一度に映せる範囲である画角が狭いものなどもあります。自分が撮影したい範囲を漏れなく撮影できるかチェックしたうえで購入してください。

画質

監視カメラの画質は、機種の画素数により異なります。必要な画素数も撮影したい内容により変わるので、以下を参考に選定してください。

撮影対象必要な画質
店舗や駐車場の人の出入り(顔認識不要)100万画素(ハイビジョン)
来客者や従業員の顔の識別 商品の品番 車のナンバープレート200万画素(フルハイビジョン)
手元の作業内容 工場での製品の欠損400万画素以上

なお、一般的に画素数が大きいと価格が高くなる傾向があるため、用途とコストのバランスを考慮して選択しましょう。

カメラでの遠隔監視を行う際の注意点

監視カメラで撮影した映像に、個人を特定できる情報が映っている場合は、個人情報に該当します。監視カメラを設置・運用する場合、個人情報を取り扱う個人情報取扱事業者になるため、適切な手続きや対策が必要です。

個人情報保護法に違反した場合、個人・法人に対して以下の罰則が課せられます。

  • 個人の場合:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 法人の場合:1億円以下の罰金

また、遠隔監視カメラはインターネットを介して利用するため、情報の漏洩・流出や不正アクセスに注意してください。定期的なパスワードの変更やデータの暗号化、閲覧権限の厳重な設定など、セキュリティ面に細心の注意が必要です。

まとめ

遠隔監視カメラがあれば、撮影場所から離れた場所でカメラ映像の確認ができます。建設現場や、保育所、自宅の見守りなど、さまざまなシーンで活用可能です。カメラを選ぶ際は、利用目的に応じ、必要な機能を備えているものを選びましょう。

稲沢商会では、監視体制を強化するネットワークカメラを提供しています。お客様の業態、シチュエーションに応じた監視カメラを提供し、悩みや困りごとの解決が可能です。監視カメラの導入をご検討中の方は、ぜひご相談ください。

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