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防犯カメラに必要な画質とは 画素数ごとの画質の目安を徹底解説

2025年2月21日(金)

防犯カメラの画質について、画素数や解像度の解説をします。目的に応じた画素数別の画質の目安もご紹介していますので、防犯カメラの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

防犯カメラを設置する場合は、設置場所に応じた必要十分な画質が求められます。たとえば、事務所の出入口にカメラを設置して、誰が出入りするかを識別したい場合、低解像度のカメラでは顔を判別できません。

設置場所や目的に合わせて、適切な画質や機能を持つカメラを選択することが大切です。

この記事では、防犯カメラの画質を決める要素や画質ごとのおすすめ設置場所をご紹介します。防犯カメラを導入予定の事業者の方で、画質について知りたいと思っている方は参考にしてください。

防犯カメラの画質を決める要素

防犯カメラの画質は、主に画素数と解像度によって大きく左右されます。画素数と解像度について次項で詳しく解説していきます。

画素数

画素数は、画素(ピクセル)と呼ばれる小さい四角形のことで、画像や映像を構成する最小単位です。防犯カメラにおいては、映像を構成する極小の点と考えるとイメージしやすいでしょう。

画素数が多ければ鮮明に画像を表現できるため、低画素のカメラに比べてよりクリアな映像の録画が可能です。また、構成要素が細かいため、画像や映像を拡大した際にも粗くなりにくく、ナンバープレートの数字や人の顔を見分けられます。

画素数別の防犯カメラの画質の目安については記事後半でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

解像度

解像度とは、モニター上の1インチ(2.54cm)あたりの画素の密度です。

「dpi(dot per inch)」や「ppi(pixels per inch)」という単位で表され、この数値が大きいほど画素の密度が高く、鮮明な画像ができます。逆に、数値が小さければ密度が低く、拡大した際に粗くぼやけた画像になります。

防犯カメラの解像度は、画面上の縦横の画素数をかけ合わせて表しており、具体例は以下のとおりです。

【230万画素の場合】

縦が1920画素、横が1200画素の場合は、解像度「1920×1200」となり、画面の縦方向に1920個の画素が、横方向に1200個の画素が敷き詰められた状態であることを指します。

上記のケースの画素数は2,304,000、つまり230万画素です。

【画素数別に比較】防犯カメラの画質の目安

画素数別の画質の目安を紹介します。

画素数によって映像の見え方が異なるため、自社に合った画素数の防犯カメラを選ぶ際の参考にしてください。

41万画素で撮影できる映像

41万画素は、地上デジタル放送の普及前に一般的だったアナログカメラの画素数です。基本的な監視用途には十分な性能を発揮しますが、顔やナンバープレートなど詳細な認識には不向きです。

現在のテレビ映像やパソコンのモニター映像に慣れた目で見ると、映像が粗く感じます。狭い室内の監視や簡易的な用途には適しており、低コストで防犯対策をしたい場合におすすめです。

100万画素で撮影できる映像

100万画素は、41万画素よりも高い解像度で、店舗や小規模オフィスの監視に適しています。高画質のカメラに比べると価格も手頃になります。

しかし、顔の識別や細かい部分の確認は難しく、画像を拡大しての使用には向きません。したがって、金額を抑えつつ、基本的な防犯機能を求める方におすすめの選択肢です。

200万画素で撮影できる映像

200万画素は一般的に採用されている画素数で、高い鮮明さを持っています。詳細な映像や広範囲の監視が必要な場所に適しており、屋内であれば画像を拡大してもクリアな確認が可能です。

商業施設や公共の場での使用に向いていますが、駐車場や工事現場、倉庫など、撮影距離が遠いケースでは拡大してもはっきりと確認できない可能性があります。また、顔の識別や在庫商品の確認など、防犯以外の業務効率化にも役立ちます。

高い解像度を求めつつ、400万画素のカメラを購入する予算が足りない場合におすすめです。

広大な範囲を監視したい場合は、以降で紹介する防犯カメラと比較して購入しましょう。

400万画素で撮影できる映像

400万画素のカメラは、大幅に画質がクリアになり、人の顔やナンバープレートの数字、工場・倉庫での製品の欠損や作業者の手元の細部まで鮮明に識別できます。防犯だけでなく作業監視や記録にも適しており、広範囲の監視が必要になる商業施設や駐車場での利用に適しています。

ただし、同程度の高解像度のモニターと保存容量の大きな記録装置、十分なネットワーク環境が必要です。導入費用や運用の維持費用も高くなる点に注意しましょう。

800万画素で撮影できる映像

800万画素のカメラは、非常にクリアな映像を提供し、顔認識や詳細な動作の検出において優れた性能を発揮します。そのため、重要なインフラや大規模商業施設など、精細な監視が必要な場所におすすめです。

画像を拡大しても鮮明さが保たれるため、1台で広範囲を撮影でき、設置台数を削減できるでしょう。

ただし、高画質を十分に活用するためには、800万画素に対応したモニターや適切なストレージ環境などを整える必要があります。400万画素カメラ以上に導入・運用コストが高くなるため、最高品質の映像が必要なのかを慎重に検討しましょう。

防犯カメラは高画質な方が良い?

結論から述べると、防犯カメラは必ずしも高画質な方が良いというわけではありません。

防犯カメラの映像は高画質であればあるほど鮮明に記録でき、細部まで把握できますが、カメラ本体の価格は高額になります。

全ての周辺機器もカメラの画素数に対応していなければならないため、高機能なレコーダーやモニターなどの周辺機器が必要になります。たとえば、カメラは400万画素なのに、レコーダーやモニターなどが200万画素対応の場合、記録・表示できる映像は200万画素までです。

結果として、高画質の防犯カメラは導入・運用時の手間やコストが想定外に膨らむ可能性があります。

また、コストだけでなく、記録媒体や通信回線にも注意が必要でしょう。高画質になるほどデータの容量は重くなり、記録媒体や回線に負荷がかかります。 防犯カメラの回線の通信容量に上限がある場合、高画質映像の記録により、すぐに上限に達してしまうこともあります。

通信上限に達した場合に生じるデメリットは以下のとおりです。

  • 監視カメラの映像が記録できない
  • 記録容量確保のために追加料金が発生する

これらを踏まえ、防犯カメラの画質は記録したい範囲や対象、目的に応じて選択する事が重要です。 なお、主に販売されている防犯カメラは100〜200万画素が主流で、これらで十分な場合が多いです。まずは低い画素数の防犯カメラから検討をはじめ、より鮮明な画像が必要であれば画素数の高い機器も選択肢に加えていきましょう。

まとめ

防犯カメラに必要な画質は、設置目的や設置場所により異なります。さまざまな画素数の防犯カメラがありますが、一般的に採用されているのは100〜200万画素です。

画素数が高ければ高画質な映像を記録できますが、防犯カメラ本体や設置費用が高くなり、維持コストも上がります。

そのため、設置予定の場所にどれだけの画質が必要かを見極めることが重要です。まずは、お試しでカメラを設置して、その場の条件に最適な画質を判断することをおすすめします。

稲沢商会では、お客様のご要望に合わせて、最適な画質の防犯カメラのご提案が可能です。

設置する前に、現場で防犯カメラの使用感を確認することもできます。

300社以上のさまざまな業種での設置事例があり、多岐にわたる課題解決に対応できますので、安心してご相談ください。

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