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AIカメラとは?仕組みや種類、活用・導入事例を分かりやすくご紹介
2025年2月21日(金)
防犯・監視システムに使われるカメラにAI技術を採り入れたAIカメラが各社から発表されています。このAIカメラとはどういうものなのか、詳しくご紹介します。
目次
AIカメラとは?
AIの仕組み
AI(人工知能)は、機械が人間のように学習し、推論し、意思決定する能力を持つ技術です。AIの仕組みには、大量のデータを分析し、パターンを見つけ出す機械学習や、自己学習を通じて新しい知識を獲得する深層学習などがあります。これにより、AIは経験を積むことでより正確な予測や判断を行えるようになります。
AIカメラはクラウドとエッジの2種類がある
AIカメラは、そのデータ処理の方法に基づいて大きく2つの種類に分類されます。クラウドAIカメラとエッジAIカメラです。
クラウドAIカメラ
クラウドAIカメラは、撮影された映像をクラウドサーバーに送信し、そのサーバー上でデータを処理します。クラウドの計算能力を利用することで、膨大なデータの処理が可能となり、高度な分析や大規模なデータベースとの連携が行えます。しかし、データの転送や処理には時間がかかる場合があり、ネットワークの速度と安定性が重要です。
エッジAIカメラ
エッジAIカメラは、カメラ自体に内蔵されたAIプロセッサでデータを処理します。これにより、リアルタイムでの解析が可能となり、遅延が少なく、高速な応答が求められる用途に適しています。また、ネットワークに依存しないため、オフライン環境でも利用可能です。一方、クラウド型に比べて解析能力は限定的です。
AIカメラでできること
AIカメラは、従来のカメラよりも高度な機能を提供します。映像のリアルタイム解析、異常検知、行動予測、パターン認識など、多岐にわたる用途に対応可能です。これにより、監視やセキュリティ、マーケティング、医療分野などで活躍しています。
顔検知、人検知、オブジェクト検知
AIカメラは、顔検知や人検知、オブジェクト検知など、特定の対象を正確に認識する能力を持っています。顔検知は、セキュリティや出入管理に利用され、人検知は混雑状況の把握や安全確保に役立ちます。また、オブジェクト検知は、物流や製造業での安全・自動化に貢献します。
姿勢検知、パターン検知、文字検知、バーコード検知
AIカメラは、姿勢検知やパターン検知、文字検知、バーコード検知も可能です。姿勢検知は、スポーツやリハビリテーションでの動作解析や、介護施設・病院などで転倒検知に利用され、パターン検知は、異常な動きや行動を素早く検出します。文字検知やバーコード検知は、文書のデジタル化や在庫管理に便利です。
セグメンテーション等
セグメンテーションは、映像内の異なるオブジェクトを区別する技術です。例えば、画像内の人間、車、建物などを個別に認識し、それぞれに対して異なる処理を行うことができます。これにより、より詳細な解析や特定のアクションを実行することが可能となります。
【業種別】AIカメラの活用導入事例7選
【小売店】顧客の行動分析から最適な売り場作りの実現
AIカメラを用いた顧客の行動分析により、最適な売り場作りが実現します。これにより、売上の向上が期待できます。
【小売店】AI画像認証を利用したレジシステムの導入
AI画像認証を活用したレジシステムの導入により、レジ待ち時間が短縮され、効率的な店舗運営が可能になります。
【小売店】店内の混雑状況の可視化
AIカメラで店内の混雑状況をリアルタイムに把握し、従業員の配置を最適化することで、顧客の待ち時間を短縮し、購買機会を増やすことができます。
【工場・倉庫】手作業分析システム
工場や倉庫での手作業分析システムにAIカメラを導入することで、作業効率の向上やミスの削減が期待できます。
【工場・倉庫】人検知で構内の安全管理を強化
AIカメラを用いた人検知により、危険個所への侵入検知など、工場や倉庫内の安全管理が強化され事故の予防が可能です。
【オフィス】勤怠管理システム
AIカメラを活用した勤怠管理システムにより、従業員の出退勤を正確に把握し、労務管理の効率化が図れます。
【病院・福祉】患者や来館者の管理の効率化
病院や福祉施設での患者や来館者の入出退管理にAIカメラを活用することで、業務の効率化やセキュリティの向上が期待できます。
AIカメラのメリット
24時間休まず監視ができる
AIカメラは、24時間休まず監視が可能です。これにより、監視体制の強化・効率化が実現します。
リアルタイムで検知が可能
AIカメラはリアルタイムでの検知が可能であり、迅速な対応が求められる場面で効果を発揮します。
勤怠管理や顧客分析が可能
AIカメラを活用することで、勤怠管理や顧客分析が効率的に行え、業務の最適化が図れます。
AIカメラのデメリット
導入・運用コストが高くなる
AIカメラの導入には、カメラ本体の費用に加えて、設置費用やソフトウェア費用などがかかります。また、設定・運用にもコストがかかります。
カメラシステムのセキュリティ強化が必要になる
AIカメラを導入する際には、カメラシステムのセキュリティ対策が重要です。AIカメラが取得するデータには個人情報や、設置場所に関連する重要な事柄が含まれるため、データの漏洩や不正アクセスを防ぐための対策が求められます。
AIカメラの選定や運用方法に手間や時間が掛かる
AIカメラの選定や運用には専門知識が必要であり、導入までのプロセスには手間や時間がかかる場合があります。
AIカメラのご紹介
AIカメラには多くの種類があり、用途や目的に応じて最適な製品を選ぶことが重要です。ここではおすすめのAIカメラをご紹介します。
WV-X15300-V3LN 現場学習アプリケーション

i-PROのWVーX15300-V3LNには高性能AIプロセッサと「現場学習アプリケーション」が標準搭載されています。現場学習アプリケーションは、誤検知情報や失報情報をお客様の現場で登録し、検知精度の調整や改善が可能です。また今まで標準で識別できた人・車・二輪車以外にも、例えば製造業では「フォークリフト」など、検知したい対象を現場で追加が可能です。
まとめ
AIカメラは、多岐にわたる機能を持ち、さまざまな分野で活用されています。導入にはコストやセキュリティ対策が必要ですが、効率的な監視や分析が可能となり、多くのメリットを享受できます。今後もAI技術の進化とともに、AIカメラの活用範囲は広がっていくことでしょう。
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