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PoE防犯カメラの基本と導入メリットを解説
2025年4月18日(金)
セキュリティ対策の強化は、現代社会において重要な課題です。防犯カメラはその有効な手段の一つとして広く普及していますが、設置時の配線が問題となる事もあります。そうした中、有効な対策の一つにPoE(Power over Ethernet)対応の防犯カメラがあります。本記事では、PoE防犯カメラの基本的な仕組みから、導入によって得られるメリットと、注意すべきデメリットまでを詳しく解説します。
目次
PoE防犯カメラとは?
現在主流となっているネットワーク( IP )カメラには、コンセントから給電する以外に、LANケーブルから給電可能なPoEタイプのカメラがあります。この記事ではPoE防犯カメラについて解説します。
PoEとは
PoEとはパワー オーバー イーサネット( Power over Ethernat )の略で、LANケーブルを使ってカメラに電力を供給する仕組みです。電源用の配線やコンセントを削減できるので、カメラ台数が多い大規模なシステムでは大きなメリットがあります。
PoEと従来の電源供給方法の違い
従来のコンセントからの電源供給には、電源用配線・コンセントの設置と、コンセントからカメラへの電源ケーブル・ACアダプター等が必要になります。PoEでは信号用のLANケーブルのみで電源供給が可能なため、カメラ台数が多いほど設置工事費用の削減効果が大きくなります。

PoE防犯カメラのメリット
PoE防犯カメラを導入することで、従来のシステムと比較して以下のような多くのメリットが得られます。
配線の簡略化とコスト削減
電源ケーブルの敷設が削減・不要になるため、電気工事士の手配や電源コンセントの増設費用を削減できます。配線作業もLANケーブル一本で済むため、設置時間も短縮され、工事費用の削減も期待できます。また、部品・部材点数が削減されることで故障や不具合の発生確率が下がります。したがって、設置時のコスト削減に加えて、保守費用の削減も期待できます。
設置場所の自由度の向上
電源コンセントの有無に左右されず、ネットワーク環境があればどこにでもカメラ設置が可能です。これにより、最適な監視範囲を確保するためのカメラ配置の自由度が向上します。これまで設置が難しかった場所への設置も容易になります。
高い信頼性と安定性
PoEハブやPoEインジェクターから安定した電力が供給されるため、電圧降下によるカメラの動作不良や映像の途切れといったトラブルを低減できます。これにより、安定した監視体制を構築できます。
柔軟な拡張性と管理の容易性
ネットワークに接続されたPoE防犯カメラは、必要に応じてLANケーブルを接続するだけで簡単に増設できます。また、PoE対応のネットワーク機器と組み合わせることで、複数のカメラを一元的に監視・管理することが可能です。
安全性
PoEは低電圧で電力を供給するため、高電圧の電源配線に比べて感電のリスクが低く、安全性に優れています。
将来性
ネットワーク技術の進化とともに、より高度な機能を持つPoE対応カメラが登場することが期待されます。既存のネットワークインフラを活用できるため、将来的なシステム拡張やアップグレードも比較的容易です。
PoE防犯カメラのデメリット
PoE防犯カメラの導入にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
PoE対応機器の導入コスト
PoE機能を利用するためには、PoEに対応したネットワークハブ(PoEハブ)や、PoEインジェクター等の機器を別途購入する必要があります。これらの初期投資が、従来の防犯カメラシステムよりも高額になる場合があります。
配線距離の制限
LANケーブルによる電力供給には距離制限があり、一般的には最大100メートル程度とされています。長距離配線が必要な場合は、中継機器の設置や他の電源供給方法を検討する必要があります。
消費電力の制限
PoE規格にはいくつかの種類があり、供給できる電力に上限があります。高機能なカメラ(PTZ機能付き、高画質など)はより多くの電力を必要とするため、使用するPoE規格とカメラの消費電力を事前に確認する必要があります。電力不足の場合、カメラが正常に動作しない可能性があります。
ネットワーク環境への依存
PoE防犯カメラはネットワークを介して映像データや制御信号を伝送するため、ネットワーク環境が不安定な場合、映像の遅延や途切れが発生する可能性があります。安定したネットワーク環境の構築が重要です。
雷サージ対策の必要性
LANケーブルは比較的雷の影響を受けやすいため、屋外に設置するカメラや配線経路によっては、雷サージ対策が必要になる場合があります。サージ保護機能付きのPoEハブやサージプロテクターの導入を検討しましょう。
Poeカメラ設置事例
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まとめ
PoE防犯カメラは、配線の簡略化や設置の自由度向上など、多くのメリットをもたらす一方で、PoE対応機器の導入コストや配線距離の制限といったデメリットも存在します。導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、設置場所の環境、予算、必要な機能などを考慮した上で、最適なシステムを選択することが重要です。PoE防犯カメラの導入でお悩みやお困りごとがありましたら稲沢商会がお手伝いいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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